2012年9月10日月曜日

ステイスル


水面を削るルアーはまるで
流れに逆らう思春期の若者のようです



新しく美しく
藻掻く僕らを照らすマグライト


いつから僕らは大人になったのだろう





一路





2012年8月29日水曜日

YNO




本日8月29日は
僕たち私たちサカナクションの新しい曲
『夜の踊り子』の発売日です



変化を恐れず

何事にも謙虚に

素のまま

しかし、それを頑固に貫き

戦略すら表現とし

音楽を出来るだけ長く作り続けることを誓います



カップリング曲の

『multiple exposure』と

『僕と花 (sakanaction Remix)』は

これからのsakanactionを予感させる2曲になっております

何卒、宜しくお願い致します








一路










2012年8月26日日曜日

Contain




そのざっくりとした言葉の解釈に
僕は今必死です


時代
社会
生活


そういったことではない
自分の中だけの今


その『今』の中に含有しているだろう誰もが共感できる部分を探すため
僕はコーヒを落とすように『今』を漉しています






8/29リリース『夜の踊り子』先行トレーラー映像、出来ました




一路




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2012年8月29日リリース
サカナクション
7th Single
「夜の踊り子」
2012年度モード学園(東京・大阪・名古屋)TV・CMソング
【初回限定盤】CD+DVD 1,890円(TAX IN) VIZL-488 
【通常盤】CD 1,200円(TAX IN) VICL-36718
初回限定盤のみ特殊パッケージ仕様

CD
01. 夜の踊り子
02. multiple exposure
03. 僕と花(sakanaction Remix)
初回限定盤付属DVD
<SAKANAQUARIUM 2012 "ZEPP ALIVE ALONE">
・僕と花
・僕と花(sakanaction Remix)
・ネイティブダンサー
・アイデンティティ
・ルーキー
<〜SAKANAQUARIUM 2012 "ZEPP ALIVE"〜>
・夜の踊り子

2012年8月20日月曜日

太陽


煮詰まっている最中
まるでそうなること予測していたかのようなタイミングで
農家で頑張っている北海道の親友からトマトが送られてきた


音楽の為と言い訳して
ほったらかしていた事だらけ

それらは化石になって心の地層に埋まっておりますが
何日か岐阜の川と北の故郷に帰って
発掘し融解しようか




一路




2012年8月18日土曜日

Palm



冷凍庫のアイスが溶けていました

買いだめしてある氷は溶けずそのままだったのに
アイスだけゆるく棒から滑り落ちたのです


心の中に充満している普段あまり意識しない感情は
歌を作る度に少しづつ吐き出され
心にふたをし、田螺のようにジッと日常にへばりついておりますと
いつの間にか充填されるようにできていました

しかし
壊れたこの冷凍庫のように
心も開けたり閉めたり忙しく動かしていると
感情は均等に配分されず
どこかひとつだけ凝固した
アンバランスな氷のようなイメージを作り出し

いつかは僕の心も
何も作り出す事ができないただの箱になるのではないかと
脅えざるを得えないのであります





一路









2012年8月17日金曜日

渡り鳥の親鳥

作曲をする度、小樽の入船町に住んでいた高校時代を思い出します

一階で寝ている両親を起こさないように
毎晩ギターを隠れるように弾き、歌っておりました

イメージの世界にぶっ飛び
いつの間にか大きな声で歌ってしまっていると
父親がドタドタと階段を上がってきて
ドア越しに叱りつけるので
僕はイメージの世界と現実を行ったり来たりしながら
むずむずと歌っていたのです

いつか時間を気にせず大きな声で歌いながら音楽を作りたい
その願いはデビューし東京で一人暮らしをしている今も変わりません


いつになっても変わらない願いや感情は
東京という街のせいで複雑に変化し
都会の埃臭い空気で弱った渡り鳥のような僕らを
それとなく真剣に悩ませます

そうやってこねくり回され固くなった感覚を
電話一本でねり消しのように柔らかくしてくれるのは

当時、イメージの世界へ飛び込む邪魔をしていた
親だったりするのです

それは


なんというか
複雑で
素晴らしいことだ





一路









2012年8月16日木曜日

思春の実


青い林檎は赤く熟した後も

母である木の香りや

酸っぱさや

隣りの枝に生っていた他の林檎の事を覚えているのでしょうか


半分に切っても林檎は教えてくれません



一路





2012年8月15日水曜日

夜の国

12弦ダンエレクトロのチューニングが合わないまま、朝

夜の国はまさに直感だけ頼り


一路

2012年8月13日月曜日



ちょっと前
仲間の一人が「今年はなかなか蝉が鳴き始めない」と話していました
あるべきはずの音がない事にそうやって違和感を覚えることの素晴らしさ
そのとき、そんな当たり前の事に驚嘆したのです

季節や時間を音で感じることができる僕ら
つまり気分や共感も音楽から感じることができるはずだ

歌があっても
歌がなくても





一路

2012年8月12日日曜日

次。

またここで書き始めようと思います

エンドレスという曲以降ここに戻って来るまでの間で
僕には新たな悩みや不安や喜びや幸せや共感がたくさんありました

誰もが体験すること
僕らが体験できたこと
色々と

それらをそろそろ歌にしていきたいと思っております
今時点の気分や感覚や考えや共感を音楽にするという事には
いつまでたっても慣れませんが


シングル曲を作る時とは明らかに違うマインドです
『目が明く藍色』や『エンドレス』『enough』を書いた時とも少し違います

どんな音楽と言葉が生まれるか自分でもわかりませんが
尽力する事を楽しみたいと思っております

宜しくお願い致します





一路